エスプレッソマシンのメンテナンスや洗浄について!

エスプレッソマシンの洗浄をするのは主に2箇所

スチームワンド(スチームノズル)と、グループヘッド(抽出口)です。

そして、この2か所には「日々の営業終了後にすべき清掃」ある程度の期間で定期的にすべき清掃」の2つがあります。

飲食店をやっている方なら、ビールサーバーの清掃を思い出してもらえたら分かりやすいかもしれません。ビールサーバーも毎日のクローズ後の清掃と、定期的な清掃との2つが必要ですよね?

エスプレッソマシンも同じです。

清掃をやらないと、毎日のエスプレッソやカフェラテのクオリティが下がるだけでなく、衛生トラブルやマシンの故障を引き起こしかねません。面倒でも、カフェ、コーヒー屋を名乗るなら必ずやりましょう。

 

スチームワンドの清掃

それでは、まずスチームワンドの清掃についてご紹介します。

毎日のスチームワンドの清掃ではミルクピッチャーに水を入れ、その水をスチームします。これによって、ノズルのなかに溜まったミルクを洗い流すのです。

 

スチームワンドの清掃

 

この「水をスチームする作業」を新しい水に入れ替えながら数セット繰り返します。何度やるかの目安は、「ミルクピッチャー内の水がスチームしても白く濁らなくなるまで」です。

毎日の清掃でこれをやるだけでも、マシンの持ちやミルクのクオリティを大きく左右するので、必ずやってください

また、こうした清掃を毎日行っていても、長期的にはミルクのタンパク質がノズル内に溜まってしまう可能性があるため、定期的に「RINZA」などのスチームワンド用の洗浄剤を使うことをおすすめします。

 

 

RINZAの使い方については、国内代理店のDCS様が使い方を紹介しているので、そちらをご覧ください。※本来、エスプレッソマシンの説明書などでは、RINZAを使った清掃は毎日が望ましいとされています。私たちが紹介した水による清掃は簡易なものなので、可能な限り、RINZAを使って毎日清掃するのがおすすめです。

 

 

面倒に感じるかもしれませんが、スチームワンドの清掃をサボったせいでボイラー内部までミルクのタンパク質が詰まってしまうとオーバーホールが必要になるかもしれないことを考えるなら絶対やっておくべきです。実際、それで数年にしてマシンを壊してしまい、メーカーのメンテナンスを呼んでも修理ができない事例もありました。

 

グループヘッドの清掃

次に、グループヘッド(抽出口)の清掃です。

ここはまずブラシを使い、抽出口周りのコーヒー粉をこそぎ落とします。

その後、ポルタフィルターのバスケットをバックフラッシュ用ブラインドフィルター(穴の空いていないフィルター)に変え、その状態でエスプレッソ抽出ボタンを押し、10秒ほど待ちます。

 

バックフラッシュ用

 

これによって抽出口が洗われるようになるのです。普段のクローズ後の清掃では、この洗浄10秒×5回を3セットど行いましょう。ちなみに、バックフラッシュ用のホルダーですが、エスプレッソマシンを購入した時に、業務用なら付いているはずですが、中古で買った場合など、現物がないときもあるでしょう。

必ず必要になるもので、これだけでも販売もされていますので、ぜひ購入しておきましょう。

また、グループヘッドの洗浄にはCAFIZAという粉末洗浄剤が有名です。

 

 

こちらも使い方はDCS様が丁寧に紹介しているのでご覧ください。

 

 

ちなみに、このCAFIZAはグループヘッドだけでなく、コーヒー渋(しぶ)なども落としてくれる優れもの。コーヒー渋で汚れた機材や、タオルなどを漬け込むと洗剤などよりも楽に洗浄できるので、コーヒー屋なら一本は持っておいて絶対損しません

私たちは焙煎機の煙突の清掃などにも、このCAFIZAを使用しています。コーヒーオイルは汚れが落ちにくいため、通常の食器用洗剤よりも重宝しています。

また、基本的にはこれで定期的な清掃も問題ありませんが、「中古マシンで清掃の状態が分からない」「定期的な清掃をさぼってしまった」場合、抽出口のシャワーヘッドの中までコーヒー粉が詰まってしまっていることがあります。

 

シャワーヘッド

 

こうなると大変。ドライバーでシャワープレートを外し、その内部まで清掃が必要になってきますので注意してください。ただ、週に1回から月に1回でも構いませんので、毎日の清掃やメンテナンスを行っている人でも、シャワープレートを外して粉詰まりがないか内部をチェックしていただくことがおすすめです。

 

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