コーヒードリッパーの形やペーパーフィルターの厚みを変えることによってドリップコーヒーの味わいを変える試みはコーヒー業界でも長らく行われてきましたが、ペーパーフィルターを焙煎度別に分けて開発された初のペーパーフィルター。
焙煎度に合わせて、ペーパーフィルターのクレープ[紙の立たせ方]を変えることによって、その焙煎度に合わせた抽出コントロールができるようになっています。
ペーパーフィルターは浅煎り用、中深煎り用、深煎り用の3種類があり、それぞれCUP1[1~2杯用]、CUP4[2~4杯用]の2種類があります。
浅煎り用フィルター
ペーパー内側にクレープは無く、内側の表面積は小さい。このためコーヒー微粉の付着可能面積が狭くなり、水流路の確保が難しくなり、若干湯が溜まり気味になる。一方、外側にはクレープを付けたことにより、流れ出たコーヒーをスムーズに流す。内側でコーヒーを溜め、アロマを十分引き出すことが可能。表面積が狭いことにより紙の密度は高く、微粉をほぼ完璧に除去するため、クリアなコーヒー抽出を実現。
中深煎り用フィルター
両面にバランスのいい高さのクレープを施すことにより、スピーディーな抽出を実現。クレープを伸ばした時の表面積が広いため、微粉が付着してもなお、最後まで水流路が確保できる。これにより最後までスムーズなウォーターフローで抽出し続けることを可能に。適正湯温90℃で抽出することにより、さらにバランスのよい、香り高いコーヒー抽出を実現。
深煎り用フィルター
両面にクレープを施しているが、クレープの高さを低めに設定。クレープを伸ばした時の表面積は、One-side crepeのペーパーより大きくなるため、コーヒー微粉の付着可能面積も若干広くなる。前半は微粉付着が比較的少ないため、スムーズな抽出、後半は微粉付着が多くなるため、透湯スピードにブレーキがかかる。この前半スムーズ&後半ブレーキのスピード変化、さらに適正湯温83℃による抽出により、ボディーと甘味の強いコーヒーに仕上げる。
出典:https://cafec-jp.com/jp/products/filterpaper/